中村倫也を語りたい

中村倫也ファンによる中村倫也ファンのためのファンブログ。倫也さんのことを中心に書いてく予定。予定は未定。

ドラマ「石子と羽男」第4話感想文【目に見えるもの】

こんにちは!第4話!石子と羽男の関係性が回を経るごとにすごく愛おしくなってきて、恋愛関係じゃないにしてもなんだかキュンキュンする回でしたね!この二人とても好き♡
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まずはドラマの概要から。

【出演者】
石田硝子(石子)/有村架純
羽根岡佳男(羽男)/中村倫也

大庭蒼生/赤楚衛二
潮綿郎/さだまさし
塩崎啓介/おいでやす小田


【主題歌】
RADWIMPS
「人間ごっこ

第3話の感想はこちら。
seeen-tomoya.hatenablog.com


さて、本題に入ります。
本日は以下の3つのテーマについて書いていきます。


  1. きょうだい愛
  2. 目に見えるもの
  3. 弱さを見せる中村倫也



1.きょうだい愛

4話では2つの"きょうだい"の形が示されました。
一つ目が4話の主人公である、めるるさんと趣里さんが演じた姉妹。
救護義務違反で逮捕されてしまった妹の一奈。
そんな妹を助けるために奮闘する姉の絵実。

一奈は嘘をつかれている被害者への怒りの方が先行してしまい、最初事故を起こしたことへの反省の色がイマイチ見えてこない。高校生の頃の非行歴もあり、羽男も信用しきれない。

絵実は、両親を失った交通事故の時にも助けてくれたさだまさしさん演じる潮綿郎を頼る。一奈のことを信じているものの、彼女の裁判が不利な状態と感じると被害者への示談金は家を売ってでも払わなければと言う。

二人の姉妹のここまでの表情や行動は、初見で見ると少しもどかしく感じる。特に、一奈の元に示談に応じて1,000万円払おうと羽男が言いに行った時、「なんでお姉ちゃんは示談金支払うって言ってるんだろう。私のこと信じてくれていないのかな。」と悲しくなっているようにも感じました。

でも終盤にかけて、絵実が毎日目撃者探しをしていた事実や、ドライブレコーダーの映像が裁判で流れた時の一奈の涙を見ると、二人がこの事件にどうやって向き合ってきたのかが一気に感じられて、最後の裁判のシーンは二人ばりに私もボロボロと涙を流しました。。。


二つ目が、羽男とお姉さんとの関係。

前回の3話から羽男の家族が出てきましたが、今回はMEGUMIさん演じるお姉さんである優乃と法廷で直接やり合うこととなる。
優乃は羽男と会うたびに、かなり厳しい言葉をかけてきます。でも羽男の父は、本当の羽男の姿を見ようとせずに君は天才だよ、とおためごかしの言葉をかけるだけだったから、優乃のように厳しく叱咤してくれる存在はきっと羽男にとってありがたいんではないかと感じます。

優乃もあの家庭に育ったのだから、かなり苦労してきたはず。本来なら羽男にも分散して向かっていたはずの親からの期待を多分一身に受けて、しかもそれにちゃんと応え続けてきた人生だったのだろうと思うからです。羽男はとても不器用だけど、優乃は逆にとても器用なんでしょうね。

でも優乃は、今回の事案では羽男に“賭けていた“。“身内“である検察の立場ではどうにもできない事案だったから。
違法“賭博“事件を解決するために、弟の成長に“賭ける“。
こういった暗喩がこのドラマはとても多くて気持ちいいですよね。

羽男の父親は羽男のことはもう諦めていて、自分の理想を押し付けるだけだけど、お姉さんはそうではない。とても愛を感じますよね。本当に良いお姉さんです。

2.目に見えるもの

今回の裁判の決着をつけたものは、ドライブレコーダーの映像でした。目に見えるものに勝るものはありませんよね。
でもそれを、もっと本質的に今回のお話は突いてきたように感じました。

第4話の映像の中で、防犯カメラを写すカットがこれでもかと差し込まれていました。(何回あったか誰か数えてそう。笑)
そういえば、物語の中でも指摘されていたように、警察からの令状や照会依頼などがない限りは、防犯カメラの映像を第三者に提供する義務はありません。(よくテレビの報道番組なんかで防犯カメラの映像出てくるけど、なんで提供しちゃうんだろうっていつも疑問に思ってる。笑)

防犯カメラの映像が手に入らない羽男たちの状況をわざわざ提示したところに、これは目に見えるものに勝るものはない、のアンチテーゼでもあるのかな、と感じました。
1回目の裁判で、検察側が証拠として提出した防犯カメラの映像に、事故の瞬間が写っている角度のものはなかった。しかし状況証拠から一奈に救護義務違反があったのではないか、と検察は結論づける。
今回の事案で検察側がそういったことをしたという描写はないけれども、映像は良いように切り取ったり、不都合な部分を見せなかったりすることで、自分達の都合良くも使えてしまう。しかしそれを見せられる側も、映像を見てしまうと、それを絶対的な事実として受け取ってしまう。目に見えるものに勝るものはないのだから。

今回、被疑者の姉である絵実は事故によって視力を失った人物として描かれました。目の見えない彼女が、事実を探す努力をし続けて最後にはそれを見つける。最終的に見つかった証拠は、目に見えるものとして明らかにされたけど、事実を明らかにするためには目に見えるものかどうかよりも大事なものがある、ということを示していたように感じます。(深読みしすぎかもしれんけど。笑)
SNSによって動画や写真を個人が発信することが容易になったからこそ、本当に目に見えるものに勝るものはないのか、踏みとどまって考えなければならないのかな、ということを思いました。


3.弱さを見せる中村倫也

さて、最後は我らが倫也さんについてです。笑
違法賭博の店の騒ぎで怪我をした羽男を家まで送る石子。そんな石子を羽男もものすごく不器用に、お酒飲んでかない?と誘う。
男の家には上がらないとやはりここも頑なな石子がとても好きでした。笑

この階段でのシーンで、初めて石子の前で弱さを見せる。家で一人のシーンは寂しさや弱さのようなものを視聴者には見せていたけど、人前で自分の欠点を見せたのは初めてでしたね。

自分のコンプレックスを、実はさ、という感じで切り出すシーンを見ていて、ついこないだまでやっていた映画「ハケンアニメ」で倫也さんが演じていた王子千晴を思い出しました。
この作品でも倫也さんは、物語の終盤で尾野真千子さん演じるプロデューサーに自分の弱さを吐露します。

王子も天才という鎧を被っていて(まぁこっちはホントの天才感をちゃんと纏ってるけど笑)、それに苦しめられているキャラでした。


こういう実は弱さやコンプレックスを抱えているのに、外側にたくさんの鎧を纏っている、的な役を中村倫也にやらせると、なんでこんなにも人間くさくなるんだろうと思います。ナマ感がすごいよね。まぁそこがリアコになるポイントでもあるわけですが。笑


これから石子側のコンプレックスももっと見えてくるようにも思うので、お互いがお互いをどう救っていくのか、今後も楽しみです!

※2022年8月19日追記
第5話の感想記事はこちら!
seeen-tomoya.hatenablog.com

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~~あとがき的なやつ~~

本日も駆け込みブログ更新となりました。ギリギリセーーーフ。笑
4話の石子と羽男の関係は本当に好きでした。石子も可愛いし、羽男も可愛いし。
特に石子がずーっと可愛いので、私は彼女を嫁に貰いたい。笑