中村倫也を語りたい

中村倫也ファンによる中村倫也ファンのためのファンブログ。倫也さんのことを中心に書いてく予定。予定は未定。

映画「ハケンアニメ」感想文 ※ネタバレ無!

こんにちは!大変ご無沙汰しております。おせんです。
実に5ヶ月ぶりのブログ更新です。更新を待っていただいていた数少ない読者の皆様、申し訳ございませんでした。
仕事もなんとなーく忙しく、緊急事態宣言とかもあけてプライベートも忙しく、ウマ娘も忙しく(笑)、ブログを書く時間が中々取れておりませんでした……
さて、本日は解禁されてからずーっと楽しみにしておりました、映画「ハケンアニメ」を試写会で観て参りましたので感想・おすすめポイントを書きます。
公開前ですし、ネタバレなしで書くので、観ようかどうか迷っている方は特に、ご一読いただければ幸いです。


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ということでまずは映画の概要から。

【あらすじ】

斎藤瞳(吉岡里帆)は、大人になってから偶然見た「光のヨスガ」というアニメをきっかけに、公務員を辞めてアニメ監督になることを決意し、業界大手のトウケイ動画の門を叩いた。そして「光のヨスガ」から7年。ついに新人監督として、“伝統の土曜5時“枠でプロデューサーの行城(柄本佑)と共に「サウンドバック」の制作に勤しんでいる。「サウンドバック」と同じ時間帯に新しくできたアニメ枠で挑むのが、スタジオえっじのプロデューサー有科(尾野真知子)。彼女も当時「光のヨスガ」に魅せられた一人で、監督である王子千春(中村倫也)とタッグを組むことを目標としてきた。ついにその企画が実現し、「リデルライト」の制作が進んでいるのだが、第1話の放映前に王子が失踪してしまいーー。

公式サイトのあらすじはこちら↓
haken-anime.jp

予告動画はこちら↓

www.youtube.com

【キャスト】

斎藤瞳/吉岡里帆
王子千春/中村倫也
行城理/柄本佑
有科香屋子/尾野真知子

【スタッフ】

監督/吉野耕平
原作/辻村深月

主題歌/ジェニーハイ「エクレール


それでは本題に入っていきます。
見どころはたくさんある映画ですが、以下の2点に絞って書きます。

  1. 圧倒的な共感性
  2. 「一人きり」と「集団」の対比



1.圧倒的な共感性

私がこの映画を観て最もびっくりしたのは、複数の登場人物にたくさんの共感を覚えたということです。
モノづくりとは何も関係ない業界で仕事をしていて、アニメに対してもそこまで思い入れを持ったことがない私が観ても、です。
そしてこの映画の登場人物たちと、自分が特段似ていると感じる点もあまりない。

ということは、この映画を観た多くの人が、共感を覚えるセリフやシーンがあるのではないか、と思います。

この共感性はどこからくるのだろう。

私は原作も読んだのですが、原作では主人公は以下の3人でした。
第一章の主人公が「リデルライト」のプロデューサーである有科香屋子。
第二章の主人公が「サウンドバック」の監督である斎藤瞳。
第三章の主人公が両方のアニメスタジオから原画の依頼を受けるファインガーデンに所属する並澤和奈。
この3人の女性の成長とそれぞれの登場人物との相互の関係性が描かれ、私は読みながら3人それぞれに共感を覚えました。

これが映画になると、主人公は斎藤監督でありながらも、上記以外の登場人物含め、一人一人の背景や思いがよく伝わって来るような気がしました。
小説内の文章だけでは伝わりきらないことが役者陣の演技や映画ならではの演出によって可視化されていたし、より多くの登場人物にスポットが当てられてもいたので、この作品の共感性が増したのではないかな、と思います。

どんな人であっても、誰かしらの登場人物の行動やふとしたセリフ、どこか一つでも共感を覚えるポイントがきっとある作品です!


2.「一人きり」と「集団」の対比

この映画は“お仕事映画“の色合いもかなり強いです。明日からも仕事を頑張ろうという、力をたくさんもらえる映画でした。
そして映画の中では、「一人きり」で考え抜いて何かを生み出す瞬間と、「集団」の力を結束させてより良いものに仕上げていく瞬間の、それぞれ二つの側面が描かれていました。


斎藤監督と王子監督の二人の作品は、どちらも監督のオリジナル作品、という設定です。
映画の中では、二人がこのアニメの結末を、どこに持っていくのか、どういう過程を経て生み出すのか、というところに焦点を当てて、二人の苦しみ、葛藤を描いていました。
生み出すシーンでは、どちらも「一人きり」です。これに関する王子のセリフが特に印象的でした。
こちらにそのセリフを引用しておきます。



そして、アニメは当然監督だけのものではなく「集団」で取り進めていかなければならない、ということも描かれていました。
プロデューサー、宣伝担当、制作担当、脚本、撮影、編集、原画、背景……たくさん出てくるスタッフたちの関係性の変化もこの映画の見どころの一つです。
多くの人が、人と人との繋がりの中で仕事をしているでしょうから、この過程を見ることで、自分の仕事が肯定化されているように感じたり、明日からの活力になったりするのではないか、と思います。


この「一人きり」と「集団」、どちらの仕事の仕方も描いているからこそ、受け皿が大きくなり1で書いた共感性の高さにもつながっているのではないか、と感じました。




さて、今回はネタバレなしということで、いつもの感想文のような、気持ち悪いような深度の解釈や妄想は一切無しで書いてみました。
公開から少し経ったら、もう少し私自身の変な解釈込みの感想は書きますので、映画を観た方はそちらをお楽しみにしていただければと思います!笑


あと今回はストーリーに絞って書きましたが、柄本佑さんと中村倫也さんの演技がマジですごかった…
声フェチの私は2人のそれぞれの声の演技がほんとに好きでした。俳優さんのファンももちろん必見な映画です…!


ということで少しでもこの映画が気になっていましたら、ぜひ劇場へ!!5月20日(金)公開です!!!


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~~あとがき的なやつ~~
久々の更新になってしまいました。
今回の記事の頭にも書いたように単純に忙しかった、ということもありますが、自分自身で勝手に文章を書くことのハードルを上げてしまっていました。なんとなくもう少し自分自身の文章のレベルを上げたかった、といいますか…。
そんなことを悶々と考えていると、全然筆が進まず、こんなに更新の間が空いてしまった、というわけです。ブログって難しい。笑
とりあえず、ハケンアニメ関連の記事は公開したらもう一本はあげますので、もう少し頑張ります!