☆映画感想文☆〜2021年4月、5月、6月〜
こんにちは!
今回は4、5、6月に観た映画10本のまとめをしようと思います。本当は毎月書くはずが、3ヶ月分溜まってしまったのでどーにかまとめて書きます。覚えてないこともあるけど頑張ります…笑
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さて本日のテーマは
☆映画感想文☆〜2021年4月、5月、6月〜
です!
前回書いた2021年3月の感想文はこちら。
seeen-tomoya.hatenablog.com
3月までの今年のベスト3はこちら。
- ファーストラヴ
- あのこは貴族
- まともじゃないのは君も一緒
4月〜6月に観た映画はこちら。観た順です。
……いや多すぎる…笑
ちょっと見たときの感情忘れかけてるとこもあるので簡潔にいきます。
今回は時間が経っている作品が多いので、普通にネタバレにも触れながら書いていくのでご注意ください。
1.ホムンクルス
こちらは同名漫画原作の実写化。(ちなみに私は原作未読です)主人公を綾野剛さんが演じています。
記憶を失くし車暮らしをしていた主人公名越の元に、とある実験を受けてほしいという伊藤(成田凌)が現れる。その実験のために頭蓋骨に穴を開ける手術を受けた名越が外に出て、左目だけで人々を見ると、人々が異形の姿(ホムンクルス)をしていた。このホムンクルスはその人の深層心理を表したものだと伊藤は説明する。名越はホムンクルスになった人々と対峙し、その人の深層心理を向き合い、結果的にその人たちの心を解きほぐしていき、その過程で記憶を無くした名越自身の過去、つまり自分自身の深層心理にも向き合っていくーー。
というのがこの物語のあらすじ。
この映画を観て感じたことは、人は都合の良いように周りの世界や自分自身のことを理解しがちな生き物だな、ということです。
ホムンクルスはそのことを可視化してわかりやすくしているだけで、実際には現実世界でも私たちはいろんな人のことを上部だけ見ているのかもしれない。自分の心の内の醜い部分や恥ずかしい部分は周りの人には見せたくないものだし、周りの人のそういった心の闇みたいなものを知ることは正直面倒でもある。だから虚勢を張ったり、周りを虚構に見立てたり、都合よくカテゴライズしたりするのかもしれない。
そういったことを感じました。まぁでも虚構ばかりの世界も虚しいけれども、かといって真実が全て丸裸にされている世界も気味が悪いと思うけどね。笑
2.名探偵コナン 緋色の弾丸
さて続いては公開が新型コロナウイルスの影響で1年延期されいていた、名探偵コナンの劇場版最新作。世代的にもコナンどハマり世代なので、毎年映画館に観に行っております。
これを書くのを機に、いつから映画館で観てたか思い出していたのですが、多分戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年)からだったと記憶しております。当時高校一年生。
友達だけで映画館にふつーに行き始めてからですね。親はコナンの映画には連れて行ってくれなかった人たちなので。
コナンの映画は、コナン以外のもう一人の主役と言われる人が誰なのか、が一番の注目ポイントですよね。
前作の紺青の拳(フィスト)は京極さんと怪盗キッド。(そういやこれってどっちがメインだったのかしら。笑)
前々作のゼロの執行人は安室さん。その前のから紅の恋文(ラブレター)は服部平次。
そして今作の緋色の弾丸の主役は赤井秀一とその家族。
赤井さん、私とっても好きです。シャアの声ってところでアニメで好きになりました。笑(ファーストガンダムしか見たことないけど)
そしてもう一人、今作の陰の主役は哀ちゃん。今回の哀ちゃんとコナンとのバディ感はとてもとても良かったし、とにかく哀ちゃん大活躍でしたね。
哀ちゃんがリニアやMRIについて詳しくてかつ、コナンがその辺疎いから鼻高々に説明する哀ちゃんも愛しいし、追跡メガネをかける哀ちゃんは、はぁぁぁあ♡♡って感じだし、なんと言ってもラスト!!!!コナン!!!!罪な男すぎて!!!!!!!!!
(ごめんなさい、今回の哀ちゃんマジで最高すぎて。笑)
今回の設定がWSG(現実世界でいうオリンピック)が日本で開催されるということで、現実世界とリンクした設定なのですが、この映画も1年延期、そして五輪も1年延期ということで、どうしても現実世界が想起されてしまう。
特にメイン会場(現実世界でいう新国立競技場)にリニアが突っ込んで開会式が台無しになるこの映画のラストは、なかなかにきついものもありました。ワタクシ、スポーツ大好き人間なのでね…。
しかしそうした製作陣も意図していなかった形での現実とのリンクも含めて、コナン映画の中でも5本指に入るくらい好きな作品でした♡
3.るろうに剣心 The Final
こちらも新型コロナウイルスの影響で公開が1年延びてしまっていたので、待ちに待ちました。
原作は見ていないのですが、2作目から映画館で見ておりまして(神木くんが好きだから。笑)。
結論から申し上げますと、とってもとっても面白かった!!!
もう佐藤健氏とまっけんの対決がもう凄すぎて凄すぎて。ていうかまっけんの筋肉すごすぎなかった…??
そして!!神木くんのサプライズ登場!!!鳥肌立った。宗次郎……神木くんと健氏の関係性も相まって、とても素敵な演出でした。宗次郎の戦い方とても好き。
そういえば舞台挨拶中継の回に行ったのですが、冗談ばかり言う倫也さんに慣れているせいか、みんな真面目にお話しされるんだなーと思いました。笑
4.HOKUSAI
こちらも新型コロナウイルスの影響で公開1年延びていたやつですね。(そんなのばっかり。泣)
去年映画館で予告を見てからとてもとても気になっていた作品。
葛飾北斎については、なんか富士山の絵を描いてた人くらいの知識しか正直ありませんでしたが、柳楽くんと田中泯さんの二人一役の北斎に予告から圧倒され、観に行こうと決めていました。あと玉木宏演じる歌麿の妖艶さにも惹かれて…。
まずは物語の冒頭を引っ張るのが阿部寛さん演じる蔦屋。最初は阿部寛さんの顔の濃さの方が気になっていたのに、途中からそんなこと一切気にならなくなるくらい演技が本当に素晴らしくて、芸術に対する熱い想いがびんびん伝わってきました。
北斎が青年期、老年期それぞれで壁を乗り越えて絵を描く様の描写(海に入ったり、風を表現したり、藍を身体中に浴びたり)がエネルギーがものすごくて、良いなーと思いました。
5.街の上で
若葉竜也くん主演、今泉力哉監督。下北沢を舞台に、古着屋で働く主人公が自主映画を撮る大学生に演者として誘われる物語。
若葉くん演じる主人公の青の、情けないながらもまっすぐなところがとても可愛くて、笑ってしまうシーンもちょくちょくありました。
そして私がとても好きだったのが中田青渚さんが演じたイハ。自主映画の衣装スタッフを務める彼女は、映画サークルの中に居場所がないように感じており、打ち上げ後に青を家に誘い夜通し恋バナをする。
そのときの彼女との会話がなんかうまく言えないけど私はとても好きで、とても可愛くて、良いなーと思いました。
このイハが別れたいと思っている彼氏とか、自主映画に出演する朝ドラ俳優役の成田凌くんとか、それぞれの絡み合い方も面白くて。
でも最後は恋愛って、いいな、と思える映画だったな、と思います。
ほんと……イハ可愛い、、、彼女にしたい、、、
6.ファーザー
アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したことでも話題の本作。とっても楽しみにしていきました。
認知症や介護をテーマにした作品は今までにもあったかと思いますが、今作はただ認知症をテーマにしているだけではありません。認知症になっているアンソニーが演じる父本人の視点をメインとしてストーリーが展開していくのです。
つまり上映中の我々観客も、特に前半は大混乱です。娘の彼氏なのか夫なのかが人物すら変わるし、自宅にくる介護ヘルパーすら変わる。住んでいる家すら変わる。
一体何が現実で何が嘘なのかーー。
最初はわがままで気性の荒く言うことを聞いてくれない父に対して、娘同様苛立ちが募ったりするのだけど、徐々に物語が進み父視点と現実との違いの差が観客にもよく見えてくるようになると、見ていられないくらい悲しく寂しい気持ちになってくる。
物語のラスト、病気の進行した父は施設に預けられるのだけど、そこでの父の姿を見て、私はただただ号泣。かなり辛い物語でした。
しかしこのあと部屋の窓にカメラが動き、朝の新緑のような鮮やかな緑の中でこの映画は終わります。フォロワーさんと話をしながらこのラストについて思ったことは、死に向かっていくのがテーマの本作において、こういったラスト、つまり“新緑=生“を見せることで、観客に少しでも気分を明るくしてもらって映画館から出てもらおうと思ったのかな、ということです。
これがなかったらだいぶ後味の悪くなる映画になっていたかな、とも思います。(それはそれで悪くはないと思うけど。)
とにかく、すごいものを観たぞ…!という映画でした。めちゃくちゃおすすめ。
7.くれなずめ
成田凌くん主演の、高校時代の男友達たちが結婚式で再会し、昔話をしながら……というお話かと思いきや!!成田凌くん!もしかして死んでるんか!笑
ということに序盤で気づいてからは、なんだか不思議な気分で映画を見ていました。
基本的には男子っぽいアホな学生時代や、若いなーいいなぁという描写が続くし、笑えてしまうこともたくさんあるのですが、成田くん演じる主人公が死んでからの回想で一気に雰囲気が変わってしまう。
現在の結婚式のシーンから始まり、そこから高校生時代に戻りながら徐々に現代に近づいていくという展開だったので、主人公の死を見たあとに結婚式のシーンに戻ってくると、こんなにもこちら側の感情が変わってしまうのかということにびっくりしてしまう。
そしてここからは一気にファンタジーになるのですが、特にとある場面に主人公以外の5人が戻って再現するシーンはもう涙涙で、その後の謎のファンタジーをも受け入れてしまう不思議な力を持ち合わせていたシーンだったなと思います。
このファンタジー余興のシーン(見ればわかる)の高良健吾くんの笑顔が特に好きだった。
良き映画でした!
8.明日の食卓
菅野美穂さん、高畑充希ちゃん、尾野真知子さんの3人が、別々の場所で同じ名前の息子を育てる3人の母親を演じます。
全く環境も状況も異なる3人の母親ですが、菅野美穂さん演じるフリーライターの書く子育てブログを通じて、徐々に他の二人もブログ上で同じ母親という存在を意識し始める。
それぞれの家庭環境の中で、息子と母親はそれぞれぶつかり合いをするのだけど、一つ一つの家庭毎にとても苦しくそれでいて、大きな愛を感じました。
私自身は独身で子どももいないので、基本的には息子視点で映画を見ていました。
両親の不仲、経済状況、祖父母との関係、どれをとっても自分の子どもの頃を思い出しました。
子どもは子どもなりにそういった状況の親に気遣って常に行動をしてたりもするのだけど、それに我慢がならずにひどいことを言ってしまったり、ひどい行動をしてしまう。それでも母親は、私のことをきっと変わらず愛してくれている。
そんなことを思い出しました。良き映画でした。
そしてくれなずめにも本作にも出演していた、藤原季節さん。くれなずめで初めて拝見したのですが、全く異なる人物像の役で、すごいなーと思いました。
あと、幸運にも監督と大島優子さんの舞台挨拶に行くことができたのですが、監督も絶賛されていた通り、大島優子さんすごかった…。
9.キャラクター
菅田くん主演、そしてセカオワの深瀬さんが猟奇的な殺人鬼を演じています。
売れない漫画家の主人公がある日、一家殺人事件の現場に遭遇。しかしその猟奇的な殺人犯と出会ったことで、今まで自分に足りていなかった強いキャラクター性が生まれ、漫画は大ヒットすることに。でも主人公が書いた話と全く同じ殺人事件が起こってしまいーー。
というのが本作のあらすじ。
結論から申し上げると、展開がめちゃくちゃ早くて、ずっとドキドキしていて、とっても面白かったです。
刑事役を演じる小栗旬さんが、事件の真相に迫った瞬間に、ぐっさり殺されるシーンとか映画館で普通にビクッてなりましたし、深瀬さん演じる殺人鬼が主人公の前に現れる時の現れ方もとても不気味で、本当にただのサイコパスにしか見えなくて、本当に本当に怖かった。
最後の殺しあう構図も、なるほどねっていう感じの展開でした。
2時間があっという間に感じられる作品だったので、おすすめです!
10.るろうに剣心 The Beginning
やっと最後まで来ました…笑
るろうに剣心の完結編となる、The Beginning。
剣心が人斬り抜刀斎と呼ばれていた頃、そして剣心の妻・巴と出会ってから斬り殺してしまうまでが描かれました。
まずはキャストが豪華。1作目にも出演していた窪田正孝くんが引き続き巴の前夫役で出演されていて、ちょい役的な出演時間ではあるのですが、とてもとても重要な役どころで、何より生への執着の演技が凄まじかった。
そして今作で初めて登場した、高橋一生さん演じる桂小五郎と村上虹郎くん演じる沖田総司もとてもとても良かった。
一生さんの桂は色気もあるし、内に秘めている何かが表情から伝わってくる感じがとても好き。
村上虹郎くんの沖田総司、めちゃくちゃ良かったー。めっちゃ強いのに儚げな感じがとても良かった。
最後に剣心と巴の関係性の変化。映像自体の色味?もなんか変わっていったような気もしましたが、徐々に変わっていく二人の演技が本当に繊細で、佐藤健氏も有村架純ちゃんもすげーー!となりました。
うん。るろ剣の感想、すごいしか言ってない。笑
以上、4〜6月に観た映画10本の感想文書き終えました!
これ書くの3週間くらいかかった。笑(週末しか書く時間取れなくて。)
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〜〜あとがき的なやつ〜〜
はい、この3ヶ月の私的オススメ映画3本は、ファーザー、くれなずめ、コナンの3本です!(順番はオススメ順)
ファーザーがこの10本の中だとダントツで良かったです。もう観れる劇場少ないかもしれないけれども、ぜひ観てほしい映画。
ということで、ことしの暫定ベスト映画3本、つまり上半期のベスト映画3本は、、、
ファーストラヴ、あのこは貴族、ファーザー、の3本です!!
ファーストラヴはマジで特別な作品なので、この順位はこのまま変わらなそうだな…
7月ももう終わってしまいますが、次からは毎月ちゃんと感想書けるように頑張ります!!