中村倫也を語りたい

中村倫也ファンによる中村倫也ファンのためのファンブログ。倫也さんのことを中心に書いてく予定。予定は未定。

☆映画感想文☆〜2021年1月2月〜

こんにちは!
しばらく書けていなかった1ヶ月の映画感想文まとめ。
久しぶりの今回は1月2月に観た映画8本のまとめをしようと思います。

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さて本日のテーマは

☆映画感想文☆〜2021年1月2月〜

です!

前回書いた2020年10月の感想文はこちら。
seeen-tomoya.hatenablog.com



観た作品は以下の通りです。


  1. 岩合光昭の世界ネコ歩き2
  2. ヤクザと家族
  3. 名も無き世界のエンドロール
  4. 花束みたいな恋をした
  5. ファーストラヴ
  6. すばらしき世界
  7. あの頃。
  8. あのこは貴族

いや、この2ヶ月で公開した邦画たちめちゃくちゃエグくないですか?????
しかもテーマが近い作品も多くて、それぞれ描き方は全然違うし、訴えかけてくるものも違ったけれども、心を打たれる作品ばっかりだったなぁと思います。


では次から簡単に感想を書いていこうと思います。

1.岩合光昭の世界ネコ歩き2

中村倫也さんがナレーションを務めるということで、観に行きました。
ワタクシ正直、動物にはとんと興味がなくてですね…この番組の存在自体知らなかったですし、倫也さんがナレーションをしていなかったら絶対に観に行かなかった映画だろうな、と思います。

でも結果的には観に行くことができてよかったです。

北海道とミャンマー、二つの舞台で岩合さんが密着した猫の家族が描かれます。
映像の美しさや、日常ではみることのできない猫の姿が見れることはもちろんなのですが、倫也さんのナレーションがまぁ癒される。笑
多分、なんか癒し効果のある波長的なやつ出てたと思います。
まだやっている映画館もあると思うので癒されたい方はぜひ。

2.ヤクザと家族

綾野剛さん演じる、身寄りのない主人公がとあるヤクザの組と出会い、どんな人生を歩んだのかということを描いた作品です。
正直私は、暴力描写が極端に苦手で、血が出るだけならまだいいのですが、殴る蹴るという描写が本当にダメで…
という自分の性格は分かっていたのですが、各所でお勧めされていたのと前情報をほとんど入れなかったこともあり、行っておっかなびっくり。笑
特に前半は目を逸らし逸らししながら、ときには感情を無にして見ることになってしまいました。

………だからさ、なんかすっごい絶賛されているけど、何がどう絶賛されるポイントなのかがいまいちよくわからないです、正直。笑
あまり感情移入することもなく、かといって考えさせられることもなく…。
なんかすごいものを見たなーという感覚はあるのだけれども。
まぁでもとにかく、3部目のパートに出てくる磯村勇斗くんがめちゃくちゃ印象に残っています!(目立つ暴力シーンが少なかったのもある。笑)ラストの彼の表情が本当によかった。救われました。

3.名も無き世界のエンドロール

真剣佑と岩ちゃんが主演。あと中村アンさんがまぁムカつく役で。笑
そして山田杏奈ちゃんはとっても可愛らしいけど危うい感じのする女の子を演じています。

作品の感想としては予告で煽られてたほど騙されるような展開でもなかったけど、まぁでも良いお話だったかな〜と思いながらエンドロールで須田景凪さんの歌をしんみり聞いてたら、エンドロール終わった後にサイドストーリーはdTVで!みたいなCMが流れて、本当に興醒めしました。
ああいうのは公式SNSに載せるとか、退場後にチラシ配るとか、そういうのに留めて欲しい。エンドロール後にスクリーンでこういうの見せられるとこんなにもテンションガタ落ちするんだなって思いました。余韻も何も無いじゃない…

この商法、テレビドラマとかではよくあるけど、映画とはことさらに相性悪いんじゃ無いかなぁ…

4.花束みたいな恋をした

菅田くんと有村架純ちゃんが主演の恋愛物語。
私は二人とは同世代なので、共感できるポイントも所々散りばめられていたし、二人の別れのシーンはボロボロ泣いたし、良い映画だったなぁと思います。

でも世間でのヒットぶりと比較して私がそこまでこの作品を好きになりきれてないのは、主人公二人の性格が、私が今まで仲良くしてこなかった人種だったからだろうなぁと思います。笑

二人が終電を逃して出会ったあと、ともに終電を逃した大人な二人組とともにバーに行き、その後二人で居酒屋に行くシーン。
つまり物語の中ではかなりの序盤のシーンですが、ここでの二人のやりとりを聞いていて、あぁ私があまり絡んでこなかった人種だ…ていうか苦手な人種だ…と思ってしまい……ね…笑

だからストーリーに泣きはしたけど、映画見終わったあとに考えさせられたなぁってことは特になくて、たぶん私の入りがよくなかったせいで表面的にしかこの作品については捉えられてないんだと思います。なので大した感想書けなくてすみません、、、

5.ファーストラヴ

はい。この映画がワタクシの1月2月のベストです。
まず内容が自分にぶっ刺さりまくりでして、初日に観て映画館出た時には傷だらけになりながらも、心が洗われたような感覚で、初めて経験する読後感の作品だったなぁと思います。

原作は映画鑑賞後に読んだのですが、より登場人物が多くて説明も多くて、読みやすい文章でした。
映像化するにあたり切り捨てられたセリフや設定はたくさんあったけど、代わりに風景描写や役者の演技なんかで伝えてきた作品の核と、小説の文章から受け取った核は同じもので、原作ものの映画化ってこういうことなんだな、すごいなと素直に思いました。

ということで作品自体の詳細な感想は長文で書いておりますので映画観た方はこちらからどーぞ。
観てない方はまずは観に行ってくれ。
seeen-tomoya.hatenablog.com

そういえば、ここで書いた「ファーストラヴ」の意味。
単純な日本語訳としての「初恋」に限定して書きました。

この作品に内包されてる「ファーストラヴ」のもう1つの意味はむしろそっちが本当に伝えたい方の意味なんだろうけど、感想文の中で言葉にするのはなんか無粋な気もしたし、同じようなことでも一人一人考えることは微妙に違うようなものだとも思うし、心の中に閉まっておきたい感情でもあったのであえて書きませんでした。

言葉の意味一つとってもものすごく繊細な作品で、映像だからこその解釈の幅広さもあって、すごく私好みな作品だったなぁと思います。
そんな作品に倫也さんが出演されたことが本当に嬉しいし、迦葉は彼が演じた中でも特に好きな役の一つになりました。

6.すばらしき世界

役所広司さん演じる、過去に殺人事件を起こした元ヤクザが刑務所からの出所後に、どんな人生を過ごしたか、を描いた作品。

現代におけるヤクザの生きづらさを描いた点、主人公が実の親からの愛情を受けられずに育った点では、ヤクザと家族と非常に近しいテーマでありながらも、かなり違う描き方でもあり訴え方も違う作品だったなぁと思います。

あと暴力シーンは少ないしほとんど画面にも映されないので、私でも安心して見れました。笑

主人公に密着するテレビ局員?役の長澤まさみさんが仲野太賀くん演じる密着スタッフに乱暴ながらも的を得た指摘をするところや、主人公の生活を支える弁護士が話した、反社ではない普通の私たちのような人が持ってる生きづらさについてだったり。


まさに私たちが見て見ぬふりをし、無自覚に自然に、ただ生きるためにだましだまししてきたことを、きちんと隠さず提示してきて、単純にはっとさせられる。

この作品は殺人事件を起こした人や反社の人を擁護したり、可哀想と思わせることが主題ではなくて、世の中一体何が正しいことなのだろうか、と立ち止まって考えさせる作品だったように思いました。

終わり方も含めて、とっても好きな作品でした。1月2月公開作のうちのオススメ映画の一つ。

あと、個人的には六角精児さん演じるスーパーの店長がすごく好きでした。ああいう行動ができるってほんとにすごい。

7.あの頃。

松坂桃李くん主演、ハロプロに青春をかけた男たちの物語。
推しがいることが人生においてどれだけ素晴らしいことなのかということもよく描かれていたし、かと言って推しが人生の全てには決してならずに、そして「あの頃」ではなく「いま」が一番楽しいと言える主人公の生き方も良かったなぁと思います。

アイドルオタクはともすれば、ザ・オタクみたいな見え方をするし、あの時代なんかだと今よりも世間の風当たりはきつかっただろうし、映画の中でも女性たちに引かれていた描写がありました。
この映画を見た、特に女性にも同様に引いてしまった人もいるかなって気もするけれども、そんなことは一切気にしていない彼らはよかったなと思います。

そして、すばらしき世界に続いて、こちらでも仲野太賀くんが素晴らし過ぎました…。

8.あのこは貴族

門脇麦ちゃん×水原希子ちゃん主演。東京の超お嬢様と地方出身の一般庶民の女の子という決してすれ違うはずのない二人が東京という特殊な街で邂逅(かいこう)することで、お互い何かが変わっていく、というお話。

ファーストラヴがこの8つの中でベストとさっき書きましたが、それにかなりの僅差であのこは貴族もめちゃくちゃ好きな映画でした!!

上流階級にも一般庶民にも、それぞれ「こうあるべき」みたいな人生のレールがあって、そのしがらみの中でみんな生きている。
でも主人公二人とそれぞれの親友は、出会いをきっかけにしながら、そんなしがらみを抜け出して生きたいように生きようとする。

私なんかが言葉にすると陳腐に聞こえてしまうのだけど、作品は本当に素晴らしくて、劇的な展開も悲劇的な展開も無いのにラストは自然に涙が出ました。

しかも女性の階層毎のしがらみに注視するだけじゃなく、高良健吾さん演じる政治家一族というさらに上の超上流階級についても触れているところが、この作品のバランスが良いところなんだろうなと感じました。

こちらもコメンタリー上映始まったようなので、もう1回観に行くつもりです!

最後にTwitterで書いた感想もここに載せておきます。


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~~あとがき的なやつ~~

久々に色んな映画の感想書いてみて思ったのは、自分に合う作品ってこんな感じなのかな~というなんとなくの感覚ですかね。やっぱり書き出してみるって大事。

今回のブログは私にしては色々書きましたが、この8本はどれもとっても良い作品でした。

でもしいてオススメするのであれば、
ファーストラヴ、あのこは貴族、すばらしき世界、の3本です。(オススメ順です)