中村倫也を語りたい

中村倫也ファンによる中村倫也ファンのためのファンブログ。倫也さんのことを中心に書いてく予定。予定は未定。

映画「テネット」感想文※ネタバレあり

こんにちは!
本日はクリストファー・ノーラン監督の最新作「テネット」のネタバレありの感想文を書かせていただこうと思います!
IMAXの席がなかなか取れず、最初に月曜日にやっと席が取れて観に行って、大興奮ではあったのですが、これは結末や展開を知ってから観るのも絶対にめちゃくちゃ楽しいはずだ!と思い、2日連続で観に行ってしまいました。笑
ということで、2回観た感想を書いていきたいと思います♡


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ワタクシ実は、ノーラン監督作品を全然観たことがありませんでした。しかしテネットの公開を前に、映画館で過去のノーラン監督作品をIMAXでやっていたおかげで、「ダンケルク」「インセプション」「インターステラー」の3作品を見に行くことができました!
この3作品を通しての感想はやはり【時間】が重要なテーマの一つになっているということです。「インセプション」「インターステラー」はそれがわかりやすいですが、「ダンケルク」も陸、空、海、桟橋のそれぞれの場所の時間が冒頭に示されて、それぞれのストーリーが展開して、最後に一つに収束される。
どの作品も本当に面白いなぁと、今更ながら彼の作品にハマってしまいました。(ちなみに私はインセプションが一番好きでした♡)

そして、今回の「テネット」はまさにその【時間】をメインテーマに据えた作品ということで、
本日のテーマは

映画「テネット」感想文※ネタバレあり

です!(そのまま。笑)


今日は次の4つのテーマに分けて書いていこうと思います。

  1. 冒頭の観客への注意喚起
  2. 導入部の、ある伏線
  3. 【時間】だけにフォーカスを
  4. 2回目こそ面白い!



1.冒頭の観客への注意喚起

このブログを読んでくださっている皆さんは、きっともうテネットを観た方がほとんどかなぁと思うのですが、みなさんどんな感想を持ちましたでしょうか?最初に少し書いた「インターステラー」「インセプション」も中々難解なお話だったなとも思いますが、テネットはさらに難解だったようにも思います。劇場を出た時に周りからは「途中からよくわからなかった…」という声も結構聞こえてきたし、Twitterで感想をなんとなくサラッと検索して見てみましたが、難しかった、意味わからなかったというツイートもよく見ました。

でもこの作品は難しく考えすぎる必要なんてないんじゃないかな?と思うんです。

私は根っからの文系で、ニール(ロバート・パティンソン)が物理学がなんちゃらかんちゃらとか、祖父のなんちゃらかんちゃらのパラドックスとか言い始めた瞬間思考停止したし、そもそも冒頭の女性研究者が話していた、エントロピーとかなんじゃそりゃって感じでした。笑
しかしそこで深く考えたら終わりです。そんなの普通の人が理解できる訳がない。エントロピーってなんだろう?と頭の中が映画から離れて考え始めた瞬間に映画においていかれてしまいます。そもそもこの映画は場面展開もめちゃくちゃ早い。物理学について考えている時間なんて無い。
それに時間が逆行するシステムがちゃんと理解できなくても、最後まで見ればなんとなく流れは把握できます。

私は元々フィクションものの世界の中で起こることをストレートにまずは受け取るという思考の持ち主のため、疑問を持たずにすんなり理解した気になって映画を観ていましたが、結果としてその見方が正しかったな〜とも思います。そしてノーラン監督もそういう見方をしましょうと、冒頭に注意喚起をしてくれていると思うんです。

それは先ほど少し触れた、冒頭の逆行する武器を研究している女性研究者から、主人公の名もなき男(ジョン・ディビット・ワシントン)が逆行について説明を受けるシーンです。
正確なセリフは失念してしまったのですが、ここで逆行について主人公は「考えるのではなく、感じろ」的なことを言われるんです。
主人公が言われたセリフではありますが、これはノーラン監督から観客への注意喚起でもあったのかなと私は感じました。

そう、この映画は考えずに感じる方が楽しめる映画なんだと思います。

2.導入部の、ある伏線

導入部の最初の事件であるオペラハウスでのテロ。IMAXで「ダンケルク」やらをやってた時にこの冒頭のシーンが予告で流れていたので、何回か見ていたからでしょうか。本編で初めて見たカットは特に印象に残りました。
それは主人公を助けてくれた、謎の男のバッグにつけられた赤いストラップがかなり印象的に画面に映されたこと。もう初めにこれを観た瞬間、わー!絶対これ伏線じゃん!!!忘れないようにしなきゃ!!!と思いました。

そして、最後の謎の死体と、ニールのつけていたストラップが全く同じもので、うわーーーー!となりました。

3.【時間】だけにフォーカスを

この映画は【時間】にめちゃくちゃフォーカスを当てている作品だなと感じました。
それを特に感じたのが、場所の表示が画面上になされないという点です。
普通、世界中を飛び回るような作品だと、移動をするたびに、国や都市の名前が画面に映し出されることが多いかなと思います。でもこの映画ではそういった表示はなされないまま、場面がどんどん展開していく。
あくまでもフォーカスが当たるのは【時間】の流れについてと、主要な登場人物だけ。
そこが面白いなぁと思いました。

4.2回目こそ面白い!

1回目が終わった瞬間は、時間を逆行するという設定とその映像に圧倒されて細かいストーリーがいまいち理解できず、感動というよりは、なんだかすごいものを観たぞ!面白かった!!すごい!!!というのが、私の感想でした。(語彙力無い。笑)

しかし、こういった時間を操る系のお話にはつきものですが、映画の結末の後も、それぞれ過去や未来に向かって登場人物たちのストーリーが裏で続いていくということだけは1回目で分かったので、これは2回目観なくては…!と1回目を観た翌日のチケットをすぐに予約しました。

2回目は映像の凄さには少し慣れ、ストーリーに注目することができました。そして感じたのが、名もなき男とニールのバディの関係性の尊さです。
二人が世界を救うために進んだ時間軸が違うことで、お互いが共通の思いを共有する時間がこんなに短いなんて…。
この映画の中でのラストは二人が真にこの任務の全貌を理解して二人が通じ合った瞬間でもあり、名もなき男にとっては長い長い戦いの始まりであり、ニールにとっては本当に最期の仕事に向かう瞬間でもある。
それを観客である私も真に理解できた瞬間、涙が出ました。

インセプションインターステラーは、もっとヒューマンドラマにもフォーカスが当たっていて、テネットはそういった部分が少ない事は否めないかとも思いますが、この壮大なバディは映画に描かれていない部分を観客が想像できて、それによって感動を生むようなドラマ性があるのではないかなと思いました。

だから、もちろん1回目も最高ですが、2回目こそ面白い!と思います。



1回しか観ていないみなさん、いまいち理解しきれなかった、消化しきれなかったみなさん。ぜひ2回目を観に行ってみてはいかがでしょうか?


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〜〜あとがき的なやつ〜〜

このブログは中村倫也さんを主に語るブログってこともあり、洋画の感想文を単体で書いたのはこれが初めてです。テネットなんて、もう世界中の多くの人たちが、考察やら感想やらを世に発信しているだろうに、私めの感想文など大した価値もないかと思いますが、読んでいただいた皆さんありがとうございます。
ただ、兎にも角にも、「テネット」最高の映画体験でした!!!!