中村倫也を語りたい

中村倫也ファンによる中村倫也ファンのためのファンブログ。倫也さんのことを中心に書いてく予定。予定は未定。

☆映画感想文☆~2020年7月~

こんにちは!久々に復活の、1ヶ月に観た映画の感想文まとめ記事です。
まだ7月は終わっていませんが、もう今月はこれ以上映画を見る予定無いので記憶が新しいうちにまとめておこうと思います。今月は4本見ました!


*********************


7月に入り、続々と色んな映画が公開され始めましたね!ということで、予告見て気になってたもの、王様のブランチで紹介されてたもの、会社の同期がおすすめしてたものといったきっかけで観た4本の映画の感想をそれぞれ書いていこうと思います!


ということで、本日のテーマは、

☆映画感想文☆~2020年7月~

です!


せっかく今年から毎月書いていこうと決めて始めたんですが、コロナで映画館に行けなくなってしまい、あえなく中断せざるをえませんでした。(まっさらな状態で書きたい人間なので、他人の評価やキーワードなんかが無意識にでも頭に入ってしまってる旧作の感想は中々書けない)


ということで2月ぶりの、1ヶ月の映画鑑賞感想文まとめです♡
2月の記事はこちら。
seeen-tomoya.hatenablog.com



今月は洋画を3本、邦画を1本観ました。
観た時系列順で書いていきます。

  1. ストーリー・オブ・マイ・ライフ
  2. MOTHER
  3. レイニーデイ・イン・ニューヨーク
  4. カセットテープ・ダイアリーズ

※今月は一つ一つの文章が長くなってしまったので、気になった映画だけ読んでいただければ幸いです。



1.ストーリー・オブ・マイ・ライフ

こちらは若草物語を題材にした作品ですが、私は小説を読んだことがありませんでした。ストーリーも全く知りませんでした。

が、結果としては、めちゃくちゃ、めっちゃくちゃ好きな映画でした!

若草物語を知らない私のような方に簡単に説明しますと、19世紀のアメリマサチューセッツ州のとある中流家庭の4姉妹のお話。
その少女時代(アメリ南北戦争の頃)の4人が仲睦まじく過ごしながら近所のお金持ち一家と交流を深めていく過去のお話と、結婚や独立を経て姉妹が様々な壁にぶち当たっていく現在のお話とが、交互に入り乱れながらストーリーは進んでいきます。


4姉妹ともにそれぞれ共感できるポイントがありましたが、特に好きだなぁと思ったのが4女のエイミー(フローレンス・ピュー)です。
(この感想文を書くために公式サイト初めて見て今更気づいたのですが、エイミーって4女だったんですね…見ている間ずっと3女だと思ってました…笑)

エイミーは伯母(メリル・ストリープ)と共にフランスにわたり、お金持ちとの結婚をめざしていました。
でも彼女は単に玉の輿に乗りたいだけじゃない。
4姉妹の中で1番現実が見えていて、家族のために自分が何をすれば最も効果があるのか、わかってて行動している。

当時の女性にとって、家族のためにお金を増やす手段は仕事ではなく、お金持ちとの結婚しか無かった。


エイミーは第一印象では自分勝手かのように映ってしまうけど、実は1番自分の人生を犠牲にして家族のための行動をしようとしているんだろうなと、次第にわかってくる。


長女のメグ(エマ・ワトソン)は自分のささやかな幸せと愛のために結婚したし、主人公である次女のジョー(シアーシャ・ローラン)は作家になるという夢が1番だし、3女のベス(エリザ・スカンレン)はただ生きることに精一杯。

だから、4女のエイミーが、現実を見て、感情を隠して、必死に生きている姿は、私には1番刺さりました。


エイミーの話に終始してしまいましたが、それ以外にも現代の女性も直面している問題がたくさん出てくる映画です。
例えば私も仕事や趣味が優先で結婚をしたいとはあまり思えないタイプなので、ジョーが漠然と抱えていた不安や寂しさはよく理解できました。
ジョーが感じていた、女性だからというだけで仕事を頑張っても真剣に取り合ってもらえない虚しさ、そしていざ男性から同等の立場に立って批判された時にはその不慣れさから素直に受け入れられない心の弱さ、もです。


そんな女性の前に立ちはだかっている様々な「壁」に立ち向かう姉妹たちの姿に、共感をして、自分と重ね合わせたりして、ぼろっぼろ泣いてしまいました。


でも映画が終わった時には、これからも頑張ろうと勇気がもらえる、そんな作品です。




2.MOTHER

17歳の少年が母親のために起こした祖父母殺害事件を、実話をベースにして描いた作品。
長澤まさみが、男とすぐにゆきずりの関係をもってしまう、本当にどうしようもないシングルマザー秋子を演じています。

秋子は、ろくに働きもせず、ホストに貢いでしまったり、パチンコに行ってしまったり、寂しくなると出会った男とすぐに関係を持ってしまったり。
そしてお金が無くなると親兄弟にお金をせびるので、縁を切ると言われてしまう。

息子の周平は、小さい頃からまともに学校にも通わせてもらえず、そんなはたから見たら酷い母親しか知らない小さな世界で生きている。

そんな二人を描いた作品です。周りから救いの手が差し伸べられても二人は救われない。どんどん、どんどん堕ちていく。でも二人の関係は崩れない。そんな映画でした。
二人はどうすればよかったのだろうか、周りはどうすればよかったのだろうか、正解はあったのだろうか。
色んなことを考えました。



そしてこれ、個人的には結構辛い作品でした。

小さい頃に親に連れられて行ったパチンコやゲーセン。
借金を原因とした親戚との関係悪化。
私のバイト代や給料が謎な用途で勝手に使われる。

全然あそこまで酷くはないけれど、自分が実家にいた頃を嫌でも思い出しました。
私もそういった点では親のことを大嫌いになりたい時もたくさんあるけれど、絶対に縁は切れないし、やっぱり嫌いにはなれない。
その点は周平に少し共感しました。
(彼ほど辛い境遇では全然無かったけどね…。親を支えられるのは自分だけだってのもわかる)

自分語りの多い感想文になってしまったけど、そんなふうに昔を思い出す作品でもありました。




3.レイニーデイ・イン・ニューヨーク

ウディ・アレン監督の最新作。
王様のブランチで紹介されていて気になって観に行きました。
ちなみにストーリー・オブ・マイライフで、主人公の初恋の相手役を演じていたティモシー・シャラメがこの映画の主人公です。彼のこと今までよく知らなかったのですが、どちらの作品でもカッコよくて好きになっちゃいました♡


そして、ニューヨーク、ラブコメ、と言えば……
そう!「ニューヨークの恋人」ですね!
ちなみにこれ私のベストオブラブコメ映画なのですが、ニューヨークの恋人でセントラル・パークでヒュー・ジャックマンが馬車の馬借りて乗ったりしてたなぁ~♡るんるん♡と思い出しながら映画を観ていたら、ニューヨークの恋人で、メグ・ライアンの元彼を演じていたリーブ・シュレイバーがこの映画にも出ていて、誰が出てるかもよく調べず行った私はビックリしたし、勝手に嬉しくなりました。笑
しかもジュード・ロウもさえないおじさん演じてたし、セレーナ・ゴメスはツンケンした女の子演じてるし、何か豪華!すごい!となりました。笑

ごめんなさい、前置きが長くなりました、感想に入ります。笑

主人公のギャツビー(ティモシー・シャラメ)と彼女のアシュレー(エル・ファニング)は大学新聞の記者で、ある有名監督の取材ではるばるニューヨークに旅行に訪れる。ギャツビーはニューヨーク出身なので彼女をこだわりのデートコースに連れて行きたいのに、アシュレーは取材の方に夢中。

二人はそれぞれ色んなことに巻き込まれていき、ニューヨークに雨が降りしきる中、二人はどんどんすれ違っていく。
でも実はニューヨークに来る前から二人はどこか会話が噛み合ってない。
何だかそんな所も大学生カップルっぽくて可愛らしいけど。笑

そんな中ギャツビーは、元カノの妹であるチャン(セレーナ・ゴメス)に友人の映画撮影の現場で偶然出会う。ギャツビーは急遽エキストラで参加することになり、チャンとキスシーンを撮ることに。
険悪ムードで撮影は終わるけど、二人の会話はどちらも本音で、聞いてて気持ちいい。

これが映画の冒頭のストーリーです。


斜に構えて現実を見ずに、ロマンチストに生きていたギャツビーは、隠されてた真実を知ったりして現実も見ようとしていく。

将来の夢がしっかりあって、がむしゃらに突き進むアシュレーも、夢を見させられたり、一気に現実に落とされたりしていく。

現実をしっかりと認識していて一見冷たく見えるチャンだけど、実は心の内はロマンチスト。


そんな風に、ロマンチシズムとリアリズムの、お互いの良いところも悪いところも描かれている作品のような気がしました。


あと、ミッドナイト・イン・パリでもそうでしたが、彼の映画は街の風景がとっても綺麗。パリもニューヨークも元々が素晴らしい街ですが、より魅力的に映しているし、私たちにそこに行きたくさせてくる。

メトロポリタン美術館とか黄色いタクシーとかセントラル・パークとか、ニューヨークと絶対にわかる風景だけど、狙いすぎてない場所を本当に綺麗に映す所がいいなぁって。
これが自由の女神とかタイムズ・スクエアとかだと、バラエティのロケか!って感じがしちゃう。笑
そういうところが好きだなぁと思いました。


そして、ラストもとっても好きです。
あぁこういうラブコメが私はやっぱり1番好きだわ~って思いました。
クスクス笑わされるシーンもたくさんありました。
是非皆さんに見てほしいです!4本の中では私は1番オススメ♡

ウディ・アレンはちょっと色々ありますが、映画はよかったです…



4.カセットテープ・ダイアリーズ

これは会社の同期がSNSでオススメしていたので気になって見に行きました。

1980年代後半のイギリスの小さな町ルートンを舞台に、パキスタンからの移民2世のジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)を主人公にしたお話。

時代は米ソ冷戦の末期、景気も悪くイギリス経済も調子が悪かったのでしょう。
(あまりその辺詳しくないんだけど映画観るとそんな感じ)
だからこそ"イギリス人"を優先し移民を排除する。そんな時代の流れの真っ只中にいる、高校に入学したばかりのジャベド。

父親も保守的な人間で、パキスタン人としての風習やしきたりを重んじる家庭で、家では父親の言うことは絶対。

ジャベドは詩を書くことが大好きで、幼なじみのマット(ディーン=チャールズ・チャップマン)のために作詞をしてるけど、ジャベドの詩に中々共感してもらえない。
マットは彼女を作りイチャイチャ楽しく過ごし、ジャベドにも彼女ができるようにと、セッティングしようとするけど、うまくいかない。

ジャベドは大学に行ってこの街を抜け出したいと決意し、高校に通い始める。
新しい世界にワクワクするけれど、移民の彼に対して冷たい目も向けられる。

でもそこで出会ったムスリム系の友人ループル(アーロン・ファグラ)に渡されたカセットテープ。
中に入っていたブルース・スプリングスティーンの音楽によって、ジャベドの世界観が大きく変わっていく…というのが冒頭のストーリー。



自分の感情を文章にする。

私が最近やっていることをテーマにした作品でもあって、ジャベドに共感する部分も多かったです。

私の父親も自分の意見以外は認めないようなタイプで、家では父親の絶対王政が敷かれていました。
だからジャベドのように口で自分の意見を言うということが、子どもの頃はとっても苦手でした。

でも紙に書き出すことはできる。書き出すことで自分の思考も整理されるし、ブルース・スプリングスティーンの音楽を聞いてからのジャベドは次第に意見を言える様に成長していきます。


そして、主人公の二人の対称的な友人も私はそれぞれ好きでした。

マットは近所に住む幼なじみ。彼は移民ではなく白人。二人は趣味がそこまで合うわけじゃないし性格も結構違う。でも子どもの頃から一緒に長い時間を過ごしてきた彼は他の"イギリス人"と違い、ジャベドに対して差別の心を持ってない。

高校で出会ったループルはジャベドと境遇が似ている。そして彼に教えてもらったブルース・スプリングスティーンという共通の趣味を絆に二人は仲を深めていく。二人が聖地巡礼するシーンは、私たちオタクにはめちゃくちゃ共感できて微笑ましい。


それぞれがとっても大事な友人であることに違いないんだけど、ふとした出来事でどちらかを大事にできない瞬間が訪れることもある。それをきっかけに縁が切れてしまうのは本当に勿体ないなって思いました。

私もそれぞれのタイプの友人がいるけど、みんな大事にしたい、と思いました。


友人関係以外にも、たくさんこの作品から受け取るものがありました。ぜひオススメしたい映画です!



*********************

~~あとがき的なやつ~~

意外と書きたいことがたくさんあって、長くなってしまいましたね…
それぞれ単体の記事で感想文あげてもよかったな~と書いてから後悔。笑

割と映画は直感で選ぶ人間なんですが、今月観た4本、特に洋画の3本は好きなタイプのお話ばかりで私の嗅覚素晴らしい♡と思いました。笑

来月も行ける限り映画を観たいな~と思います。