中村倫也を語りたい

中村倫也ファンによる中村倫也ファンのためのファンブログ。倫也さんのことを中心に書いてく予定。予定は未定。

映画「屍人荘の殺人」を原作読んだ中村倫也ファンが観た感想文※ネタバレあり

こんにちは!初めまして、おせんです。

 

昨日!13日の金曜日公開の映画!

「屍人荘(しじんそう)の殺人」!!

まずは公開おめでとうございます!!!!

 

さて。

ここに来ているということは、あなたは観たということですよね???

 

このあと盛大にネタバレを含んだ長文の感想文を書いていきますので、

まだ観られていない方、

間違えてリンクを踏まれた方、

屍人荘の殺人なんか見る予定ないけど?って方(いや、絶対観てくれよ?)

今すぐに!!!

この記事を閉じてください!!!!

 

 

 

 

さあ、ここからは自己責任ですよ???

 

 

 

*********************

 

まず、映画の内容を語る前に私が映画公開のはるか前に受けたネタバレから書きましょう。

(前段が長くなりますが、これ語らないと私の感想文にならないので、もしお時間よろしければお付き合い下さい。)

 

映画の特報だかでついに何かが解禁され、

(この後の出来事が衝撃的すぎて記憶が定かではございません)

「はじこい」から一気に中村倫也ファンになっていたワタクシは、ルンルンでYouTubeを繰り返し見ていました。

そしてみんなどんなコメント残してるんだろうな~と

上から順番にスクロールして読んでいると、、、

下の方に衝撃的なコメントが……

 

 

 

 

 

 

 

 

中村倫也、ゾンビになるよね」

 

 

 

 

 

 

 

???!??!れ???!!?!??

 

 

 

いや、1字1句は覚えてないんですが、こんなようなことが書いてあったんですよ。

 

めっちゃくちゃ焦りました。

 

急いでYouTubeのアプリを上にスワイプして、速攻で閉じました。

 

心臓がバクバクしまくりました。

 

 

 

映画を観た皆さんならおわかりですよね??

 

私はこのたった10文字程度で、以下の2つのネタバレをされたわけです。

 

 

1.主要キャストの中村倫也はゾンビになる=死ぬ

 

2.この映画は単なるミステリーではなく、ゾンビ映画である

 

 

怒りを覚えたと同時に、コメント欄を呑気に漁ってた自分を呪いました。

原作ある作品なのにネタバレする輩を警戒してなかった純粋無垢←な私を呪いました。

 

皆さん。

今後は私みたいにならないよう気をつけてくださいね?

 

 

このショッキングな出来事を受け、正直しばらくは立ち直れずにいました……

 

しかし、原作の文庫本が発売されたこともあり、本来であれば、原作読まずにドキドキしながら公開を楽しみにするところでしたが、ネタバレされてしまったし、ゾンビ映画なのであれば、ちょっと苦手だしな…

先に原作読んで映画館でビックリしないようにしよう…

ということで、文庫本を購入しました。

 

 

2.3時間くらいで一気読みしました。

 

 

ネタバレされたとは言え、その内容は端的なものだし、そもそもホントかどうかなんてわからないし、と考えてるうちに、純粋に引き込まれ、この後はどんな展開が待ってるの?と、どんどん読み進めてしまう素晴らしい内容でした。

 

 

そして。

最後の最後まで、葉村のように、

明智さんは生きてる」

明智さんはしぶといからね」

明智さんが死ぬわけなんてないじゃない」

と本当に思いながら最後のシーンの前まで読みました。

 

小説の中の明智は序盤にしか登場しないくせに、やけにそう思わせてくるキャラでした。

 

(中村倫也明智を演じることを知っているから、余計に感情移入していたことは否めませんが。笑)

 

しかし、明智はゾンビになり、最後は倒されてしまいました。

 

 

読み終わった直後、こう思いました。

 

中村倫也の沼の中の一部の人たちは

『あんなん予告詐欺でしょ!!!』

『 途中から全然出ないからつまらんかったー』

中村倫也の無駄遣いだわ』

的な?感想を持ってしまうのではないか?

 

ていうか、え?そもそもこの映画化大丈夫????

だって予告POPすぎない????

 

そんな余計なお節介な不安ばかりが頭をよぎりました。

 

が、しかし、

盛大な各種の宣伝を見ながら改めてじっくりと考えてみると、

 

この明智恭介という役、とんでもなく困難な役なのではないか、ということに気づきました。

 

つまり中村倫也明智を演じる上で、次の2つの難関をクリアする必要があったわけです。

 

 

1.明智恭介という人物を、観客の頭の中に強烈に残し、かつ最後まで葉村と同じように、「明智さんは死んでない」という願望を持たせなければいけない

 

2.「屍人荘の殺人」という映画ではなく、俳優【中村倫也】を観に来た人を、単純に落ち込ませずに、映画の中に引っ張りあげ続けなければならない

 

 

これをあの序盤のたった30分で。

(映画観てると時間の感覚無くなるんですが、せいぜいこのくらいでしたよね??)

 

 

その点が本当に素晴らしかった。

(あ…ようやく映画本編の内容に入ります!前段長すぎてごめんなさい…)

 

 

指をパチンとする癖

探偵道具を取り出す時に挙げる腕

明智です、という喋り方

ポンコツでただの変人なのかと思いきや、なんとなく思いやりがありそうな表情

そしてゾンビに囲まれた、可哀想な謎の女の子(犯人…)を意外にも勇敢に助け出し、

最後も自分を犠牲にしてまで彼女を助けたときのあの表情

 

たくさんたくさん、私たちの脳内にこびりつきませんでしたか??

 

 

その後、神木隆之介演じる葉村が指をパチンとしながら、精一杯推理しようとするところも、剣崎に誘われても誰もが諦めてる明智のことを決して見捨てないところも、あの明智のキャラがあったからこそ、説得力が増すと思うんです。

 

 

明智のことを引いた目で見がちに思えた葉村がなぜあんなにも明智を信じるのか、なぜあんなにも明智のことが好きなのか、可愛い可愛い言ってる割には、剣崎の助手になることを頑なに拒むのか。

 

それはあの明智のキャラがあったからこそ、理解できるんです。

だって葉村の存在は私たちだから。

 

(この点では神木隆之介の演技こそもちろん素晴らしいのですが、あまりにも中村倫也に注目しすぎたため、多くを語れない。笑

2回目観ると思うので、その時に注目します。)

 

 

画面に出てないのに、この存在感。

凄くないですか???

俳優、中村倫也すげー!!!!

好きになってよかったーー!!!

 

 

ということで、先程述べたこの2つ。

彼は乗り越えましたよね?

2に関しては、私は原作読んでから見てるので、わからないけども。

そう信じられる演技だったと思います。

 

 

(1.明智恭介という人物を、観客の頭の中に強烈に残し、かつ最後まで葉村と同じように、「明智さんは死んでない」という願望を持たせなければいけない

2.「屍人荘の殺人」という映画ではなく、俳優【中村倫也】を観に来た人を、単純に落ち込ませずに、映画の中に引っ張りあげ続けなければならない)

 

*********************

 

そして、主要キャストのくせに初っ端に消えてしまうこの展開。

中村倫也という俳優自身が、大物であればあるほど、観客にとって衝撃的になるんです。

そして、衝撃的であればあるほど、

明智さん死んでないよね??」

「実はどこかで生きててくれそう笑」

「いやいや、中村倫也がこんな早々にいなくなるわけないっしょ」

と、葉村のような願望を、うっすらとでも持ち続けられるんです。

 

この映画が撮影された2019年1月頃。

 

ドラマは1クールにひとつ見るかどうか、邦画はほぼ見ない、朝ドラなんて見たこともない、という奴だったワタクシは、正直、俳優中村倫也という存在自体を存じ上げませんでした。

 

 

(が、運良く、深キョンのドラマが好きだったため「初めて恋をした日に読む話」を見始め、一気に中村倫也の沼にハマっていったわけです。)

 

 

はじこい放送中~終了直後は周りに中村倫也について話しても、

 

「この人の名前ってなんて読むんだっけ?」

「あーーー、ね、えーっと顔が思い出せない」

 

そんな反応も結構あった気がします。

それが、ドラマや映画をそこまで見ない世間一般の反応。

 

 

 

でもまだそんな頃から1年も経っていない2019年12月現在。

 

中村倫也の認知度、エグくないですか???

アラジンの声優が1番大きかったのでしょうが、今年のブレイクは、ドラマや映画にそこまで興味のない人にまで、彼の認知を大きく大きく広げた飛躍の1年になったわけです。

 

 

さて、ここからはワタクシの単なる妄想です。

 

 

中村倫也という人物を1年近く見ているとですね、思うわけです。

 

このフィーバーとも言える現状は、屍人荘の殺人という映画を彼なりに分析した上での(+彼のマネージャー)の戦略であり今年1年の目標だったんじゃないかと。

 

11月発売のとある雑誌で、中村倫也はこんなことを話しています。

 

『 今回の明智役は特殊なキャラで、

 トメ(ベテランの役者に当てられることが多い)のポジションという意味でも

 気合いがはいりましたよ。この俺が"トメ"なんかい!と思いましたけど笑

 何となく今までとは違う感覚がありました』

(引用:TVガイドAlpha vol.25 p.50 東京ニュース通信社)

 

トメって初めて聞きましたが、エンドロール見てようやく理解しました。

エンドロールの役者陣の最後にどーんと出てくる、主演じゃないけど大物俳優の枠ってことですよね???

 

 

【トメ】という立場に加えて、明智恭介という役に衝撃を与えるためにも、

 

彼は公開前までに、キャスティング当時、さらに言えば撮影終了時よりも、俳優として、大きな大きな存在になっている必要がある。

 

という、自己分析をしていたんじゃないかと思うわけです。

だって、中村倫也って自分のことを【彼】って呼んでしまうくらい客観的な人ですからね。笑

 

そして、これも中村倫也はワタクシの妄想の目標通り、成し遂げてしまいました。

 

 

こうやって色々、分析と妄想を重ねると、さらに中村倫也が好きになってしまうわけです。

 

私は彼の頭の中が好きです。

 

 

 

そして、

 

「屍人荘の殺人」、

 

 

最高でした。

 

 

ゼアッ

 

 

 

 

 

P.S.

中村倫也の話に終始してしまいましたが、ほかの俳優陣も本当に素晴らしかったです。

 

もう少し他の方についても語りたいため、少なくとももう一度映画を見ます!!

 

※2020年1月3日追記

主題歌のPerfumeさんの『再生』についての記事も書きましたので、よろしければご一読ください。

 

seeen-tomoya.hatenablog.com

 

※2020年2月22日追記

屍人荘の殺人のロケ地に行ったレポを書きました。

seeen-tomoya.hatenablog.com